2月13日冴えない信者
えみる(28)
ノックの音がして扉を開けた。
手入れの行き届いたロングヘアーの黒髪。小さな身体に大きな胸、小さいのに大きい。所謂、禅問答いうやつか。
『また呼んでくれてありがとう』と笑顔で言われた、その笑顔がとても眩しい。太陽を直接見た時、滅びの呪文を唱えられた某大佐と同じく『目が、目がぁ〜』と言いそうになった。これ以上見ると失明しかねない。思わず目を閉じて視線を逸らしてしまった。 同じ空間にえみるさんがいる。尊い、尊すぎる、それだけで満足した気分になる。
10年程前から使われているひとつのネットスラングがある、最近だと某異世界召喚アニメが有名だろうか。
しかし、それは2次元の世界での話。現実には存在しないのだ。だが、自分の拙い語彙力では彼女をこう形容する事しかできない。
『E M T』
えみるさん マジ 天使 の略である。
湯船にお湯を張ってる間、ソファに座って会話をした。前回、利用した時に教えてもらった飲食店についてや彼女がコロナ禍で出勤をどうしようか迷っている事、真面目な話の最中にもかかわらず悩んでいる顔もまた可愛いと思ってしまった。
不意に彼女の手が自分の膝の上に置いていた手に触れる。綺麗に整えられた爪、日焼けとは無縁のペールオレンジの肌に女の子特有の柔らかい質感。某冒険マンガの4部に登場するシリアルキラーのように頬擦りするまでは至らなかったが、ずっと触っていたくなる様な手であった。
浴室に移動しようとお互い服を脱いだ、ホックを外し下着から解放されてぽよよんと揺れる大きい胸を自分は舐めるように見つめた。よく女性は日常生活で男性が胸を見ているのに気づいてると言うがこれは仕方の無い事だ。これは男の性である。
身体を洗ってもらう前に歯を磨いた。鏡越しに目を丸くしたのよく覚えてる、彼女が歯を磨くことによって、ぷるぷると小刻みに胸が揺れるのだ。
素晴らしい光景だ。一昨年、長崎県にある稲佐山の夜景を見た時と同じ気持ちになった。間違いである、これも男の性である。
そして身体を洗ってもらった。ボディソープの泡を大きな胸につけ、それを巧みに使って全身を洗ってくる、前回も体感した干したての布団のようなふかふかさとプリンのような柔らかさだ。この気持ち良さにもう虜になってしまったようだ、自然と口元が緩んでしまう。そんな自分の心を読んだかのように彼女は目を閉じ、口を窄めてきた、ぷるぷるの唇が触れる。おそらく唇の手入れも欠かさずしているのだろう、例えるなら絹ごし豆腐と同じ柔らかさだ。
身体を暖めるため湯船に浸かった、日本全国の健全な変態紳士諸君はご存じになると思うがあえて書かせて戴く事にする。彼女ほど大きな胸を持つと湯船に浸かった時に浮いてしまうのだ。すかさず、両手を伸ばして胸の下に手を添えた。自分では人命救助(胸)をしたつもりでいた。彼女は立ち上がりこちらに背を向けて再び湯船に浸かった。自分はその小さな背中から手をまわし、胸に触れた。そのまま寄せたり、揉んだりして弄んだ、辛抱たまらず胸の頂点に触れた、ビクッと反応し、声を漏らした、とても可愛い。もう一度優しく触れる、またビクッと反応する。また弄び過ぎてしまいそうになるのでベットに移動にする事にした。
お互いベットに横になった、彼女は微笑んだ後目を閉じて口を窄めてきた。また柔らかい感触に伝わる、彼女の背中に手を回して指先を這わせた。小さくぴくんと反応し、背中を反らせる。
仰向けにさせ彼女の胸を横からゆっくり寄せる、そしてパッと手を離した、ぽよよんと胸が揺れる。胸に触れた手の感触、揺れた胸を目で楽しむ。某ハートフル?コメディの主人公のような子供になった気分なる、永遠に続けられそうだ。
彼女が起き上がったので攻守交代した。
そこからは何が起こったのか覚えていない。
断片的な記憶を頼りに書いていく。
仰向けになった自分の上で彼女は両手と口と胸をフルに使っていく。まるで、台風の上陸と地震が同時にきたと思わせるほどの震天動地の責めだった。
一気にフィニッシュまで追い込まれてしまったのだ、なんて器用なんだろうかと関心した。愚息から出たそれをティッシュで拭いてくれている彼女から後光が差しているようだ。心の中でまたEMTと叫んだ。
仮にダ・ヴィンチ、フェルメールや名だたる画家達が生きていたとして自分の理想の女性像を伝え、描いてもらったとしてもえみるさんには届かないだろう。
彼女は普段の顔とベットの上での顔の2つの顔を持っている。しっかりとしていて優しく気配りができる反面、子供のように無邪気な部分もある。例えるなら天使。一方で、ベットの上では卓越したテクニックで男を責め立てて笑顔を浮かべる、例えるなら小悪魔と言ったところか。どちらのえみるさんも尊い。尊すぎる。
結論を言うとえみるさんしか勝たん。これに尽きる。